映画紹介日記

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『バビロン』を鑑賞してきました

映画「バビロン」

 

2月10日から公開の『バビロン』

この作品はデイミアン・チャゼルが監督を務め『ラ・ラ・ランド』に続き音楽に力を入れた作品として注目を集めていました。

私も『ラ・ラ・ランド』を観たことで音楽中心の作品やミュージカルに興味を抱いたと言っても過言ではないので今回の作品は予告の段階で映画館に足を運ぶことは確実でした。

 

 

 

あらすじ

1920年代のハリウッドは、すべての夢が叶う場所。サイレント映画の大スター、ジャック(ブラッド・ピット)は毎晩開かれる映画業界の豪華なパーティの主役だ。会場では大スターを夢見る、新人女優ネリー(マーゴット・ロビー)と、映画製作を夢見る青年マニー(ディエゴ・カルバ)が、運命的な出会いを果たし、心を通わせる。恐れ知らずで奔放なネリーは、特別な輝きで周囲を魅了し、スターへの道を駆け上がっていく。マニーもまた、ジャックの助手として映画界での一歩を踏み出す。しかし時は、サイレント映画からトーキーへと移り変わる激動の時代。映画界の革命は、大きな波となり、それぞれの運命を巻き込んでいく。果たして3人の夢が迎える結末は…?

                          『バビロン』公式サイトより

 

感想

感想についてはネタバレにならないように書いていきたいと思います。

まずは気になるところと言ったら音楽でしょう。

こちらは力が入っていたのはもちろんなのですが、特にトランペットなどの金管楽器の音が気持ち良い。予告で流れている音楽も映画館で聴けばよりその迫力に魅了されると思います。

ストーリーについては始めから中々衝撃の強い映像が続きます。セクシーな女性が踊ったり、喧嘩したり、年齢制限は15歳でいいのかと思うほどに過激的な場面もあります。約20分を経てタイトルが現れた時に気持ちが昂りました。もう、ずっとどんちゃん騒ぎと葬式ほどの静かなシーンの大きな波に呑まれ続けてました。その単純さが100年前の時代としては合っているのかもしれないと勝手に解釈しています。

私みたいに『ラ・ラ・ランド』を受けて今作を観ようとしている方もいるでしょう。それを踏まえて言いますと、恋愛や登場人物たちが歌うなどといった要素は強くありません。なので『ラ・ラ・ランド』を照らしてこの作品を観ようとすることはやめておいたほうがいいでしょう。

 

 

まとめ

全体の感想としましてはとにかくこだわりが強い。監督・脚本をデイミアン・チャゼルが行っているため彼らしさが全面に出つつも、一つ一つのシーンに、カットに、こだわりを感じました。一見すると「このシーンいるのか?」などと思われてしまいそうな部分も、作品の一部としては必要不可欠なものであり、3時間の中に無駄なものはなかったと思います。

ラ・ラ・ランド』の時からですが、夢と時の流れについて描くのが上手く、今回でいえば私は1920~50年代なんて生きてもいないのに現実的だと感じました。

ショッキング(血やセクシー、汚物など)な映像が苦手な方にはおすすめできません!これだけは伝えておきます。付き合いたてのカップルで観にいけば気まずくなること間違い無いでしょう。

すぐにコンプライアンスがどうだと騒がれるこの時代に作り上げられた作品、映画評論家たちは好まない作品かもしれません。しかし映画を楽しむ者としての意見としては映画のために作られた映画であり十分に楽しめる作品であると思います。

最後に、『バビロン』を観た後、あなたは「映画を観ていた。」と思うでしょう。